AfDBでインターンしていた頃チュニジアにて。
インターン
インターンについてはまず第一に、探すこと自体に意味があったのだと、今考えれば思う。いわゆる就職活動のようなことをフランスで行ったので、CVやLettre de motivation(カバーレター)の書き方から、面接対策まで学ぶことができた。そして何より勉強になったことは、正攻法では全くダメで(返信すら来ない)、コネなり裏技なりを使わないと難しいということ。教授や授業に来てる講師に頼んで面接まで行かせてもらった企業はいくつかあったけど、(AfDBを除いて)正攻法で書類審査を通過したところは一つもなかった。とはいえ、特にコネがあったわけではないAfDBにインターンとしてとってもらえたのはかなりラッキーだった。
AfDBでのインターンは、お手伝いだったということもあり、技術的に難しいということはなかったけど、実際のプロジェクトマネジメント・意思決定・援助に関する交渉がどのように行われているかを知ることができ、そこに内在する問題にも少し触れられた。
学位について
このプログラムの売りはなんといっても、東大・ENPCの双方に正規課程で在籍して双方の学位をもらえること。問題なくいけば、東大は修士、ENPCはエンジニアリング学位(修士相当)がもらえる。
でも実は、最近は学位をもらうということにどれくらい意味があるんだろうか?と思うことが多くなってきた。てかむしろ、今となって振り返れば、学位そのものよりも、学位を取るための課程であったということが結果的にかなり良かったと思う。
つまり、
1.学位という明確な最低限の目標(あくまで最低限。当然学位がゴールではない)
2.正規課程に在籍しているので、不当な扱いを受けない
3.強制的に授業を網羅的に受けさせられ、インターンも必修
4.私のもらっていた奨学金の受給要件を満たせる(聴講生は不可)
これらの点が良かったと思う。実際、学位がこの先どう評価されるのかはOn verra.(そのうちわかるだろうから、その時に見てみよう)
野球
フランスでは野球のクラブチームに所属していた(以前の記事とそのコメント欄を見てちょ!)。
野球をやったことによって、グランゼコールに来てるような一部の特殊なフランス人ではないフランス人や(主に南米系の)移民の人たちと知り合えたのは、自分の中のフランス人像を矯正してくれたかなと思う。あと、コーチがアメリカ人ということもあって、なんだかアメリカ流な野球の取り組み方を知れて、興味深かった。
友人作り
この先も長い付き合いになりそうな友達はそれなりにできたんだけど、今考えれば(特に寮に住んでいたときに)もっと学校の飲み会に参加したり、もっとたくさんパーティーを開いたりして、もっと交流の機会をもてたよなぁと思う。まぁ実際問題振り返ってみると、復習・宿題・疲れはけっこうあったから、あれでもよくやった方とも取れなくないけど、ブラジル人やスペイン人のようにもっとうまくメリハリつけれたと思う。
あと、その仲の良い友人の多くが外国人(スペイン人・中国人・イギリス人・イタリア人etc.)で、周りにいた人数を鑑みると一緒に飲みに行ったりするレベルのフランス人の割合はさほど多くなかった。これはやはり、自分がフランス人コミュニティに食い込んでいく力のなさだと思う。
とはいえ、この留学でできたいろんな国の友達を今後とも大事にしていきたい。
いつも少数派であるということ
この点は、前回の記事でも書いた。でも、敢えてもっと感情ベースで素直に言うと、少数派ってこんなに辛いんだと思った。そして、そういう辛さって自分はこれまであんまり味わってこなかったなぁと。これは、自分の日常の立ち居振る舞いベースにも影響するテーマであると同時に、大多数の利益の方がごく少数の不利益より大きかったらそれは良いとしがちな経済学的なものの見方(当然一概にはそれが経済学的な見方とは言いませんが)にも一石を投じるテーマであるので、この率直な感想を心にとめておきたいと思う。
自分・生き方
なんだか、フランスの個人主義というか、それぞれが我が道を行くのを目の当たりにして、あんまり周りにどう思われるかとか気にしすぎず、自分の信じてることをやっていく生き方ってのを模索していこうかなと思った。当然、人に迷惑をかけちゃいけないし、フランスで「もっと他人のこと考えて行動しろよ」って思うことは多々あって、そういうのは真似すべきじゃないと思う。でも、なんていうか、こうしたら他人にすごいって思ってもらえるかな?的な発想がほとんどない点は見習いたいなって思う。正直に言えば、周りにどう思われるかって自分は気にし過ぎなんだと思う。でも、自分は自分の価値観を持てばいい、そんなの当たり前だし、表面的な他人の評価なんてどうでもいい。そういう足かせを外して、夢に向かって大胆な生き方をしていきたいと思った(超抽象的やけどw)。そしてそういう生き方はきっと、しんどくて刺激的で楽しいんだろーなー!!
最後に
いつも、普通に学部で就職した場合より3年遅れるんだということを自分に言い聞かせながらやってきた。正直、3年分の機会費用に見合うだけ勉強をし、悩み、友好関係や視野を広げられたんだと言って自分を納得させる自信がない。でもまだ3年目の最後の1年がある。この自信のなさを糧に最後の東大での1年を頑張ろうと思う。
あと、留学生活やってこれたのは、いろんな角度から支えてくれたみなさんのおかげです、これはマジで。
一番は家族に感謝。ことあるごとに気にかけてくれたし、何か必要なものがあったらすぐ送ってくれたし、郵便物をスキャンして送ってもらったりもした。
あと、日本にいる友達ね。(特に始めの方)くじけそうになったときでも、「まぁうまく行かなくても日本には居場所あるよ」っていう安心感はなんだかすごく精神的な支えになった。これは本当に大きかった。
あと、当然だけど、こっちの友達(日本人・フランス人・外国人問わず)にも本当に感謝。一緒に遊んだり・飲んだり、愚痴を聞いてもらったり、励ましあったり、情報共有したり。
最後の最後に・・・留学も終わりかけになって少し落ち着いてきてふと省みてみると、いつも支えてもらってばかりなのに、そのことに見向きもせずに自分のことばかり考えている自分がいたので、今後は支えてくれる人に少しずつ恩返しできるような生き方をしていきたいと思います。
以上!