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2010/12/26

通貨で読み解く世界経済

通貨で読み解く世界経済―ドル、ユーロ、人民元、そして円

冬休みで時間もいっぱいあるので、前々から読みたかったこの本を読んだ!

何で人民元はあんなに安いん?
とか
ギリシャの問題って日本でも起こるんじゃないん?
(てかそもそもギリシャの問題って突っ込んで言うとどういうこと?)
とか前々から思ってたから。

新書というよりは、国際金融の近現代史の教科書という印象を受けた。
マクロ経済学の基礎知識がある読者を対象としてると思われ、300ページ未満ながら内容はすごく濃いと思う。おれは普通の新書の3倍以上の時間がかかった。

戦後のブレトン・ウッズ体制からニクソンショックや共通通貨ユーロの誕生、08年の金融危機にいたるまでを事細かに説明してくれていて、そしてそれらを踏まえた国際金融の問題を説明してくれていてとても勉強になった。
マクロ経済学で習った理論が使われながら、実際の問題が説明されていくというのが、経済学を学ぶ学生にとっては読んでいて面白かった。

とはいえ、きちんと理解できたところは7割程度しかないと思うので、留学を終えて帰国するとき(2012年2月)にもう一回読み返したいなと思う。

2010/06/14

雄気堂々

本当に読んでよかった!

城山三郎 雄気堂々〈上〉 (新潮文庫)
城山三郎 雄気堂々〈下〉 (新潮文庫)

一農夫の出身ながら、日本経済の基礎を築くに至った、渋沢栄一の物語。
また、発展途上にあった日本において、後世の発展につながる「仕組みづくり」をした人物の一生を知りたくて読むことにした。

彼自身、田舎にいて、若い頃は尊皇攘夷のための焼き討ちなどを企ててはいたが、理由あって幕臣となったり、理由あってフランスへ留学したりして世界を知り、日本経済の近代的な仕組みづくりが急務であると考え、今日の日本経済の基礎を気づくこととなった。

「志を立てるのは易しいが、堪忍するのは難しく、貴重でもある。」や
「志をたてるだけでは無責任であり、どうしたら志を遂げられるか、その効果はどうか吟味する必要がある」
という点については、特に響いた。
私自身がいま考えている「志」は果たして、日本のため、世界のためになるのだろうか?
どうすればその志を遂げられるのだろうか?という本質的な問いに対して、改めて考えさせられたとともに、その問いに答えるにはまず、(経済をはじめとして)勉強する他ないと再認識した。

また、大政奉還から明治維新への流れや、今日も日本経済を支えている、商社・銀行・運輸などの企業の成り立ちもついでに学べる点も良い。さらに、ストーリー自体もとても面白い。
個人的には非常におススメの本です。

2009/11/05

【書評】「ネクスト・マーケット」 C.K.プラハード

今日さらっと読んだ本を紹介!

「ネクスト・マーケット」 C.K.プラハード




BOP(Bottom Of the Pyramid)と呼ばれる世界の約40億人の一日2ドル以下で生活する貧困層を対象にしたビジネスについての本。
他の社会起業家関連の書籍より包括的な分析がされていて、説得力がある。
また、事例が豊富でひとつひとつ詳しく説明してくれている。

特にこの本が面白いと思ったのは、途上国における法律や制度についても触れられていること。
グラミンバンクや、この本で紹介されている数々のBOPビジネスは一種の"Institution Building"なんだなと思った。Instituionとは、簡単に言えば「広義の制度」のことで、法律のみならず慣習やインフォーマルな制度も含むものを指す。途上国経済の発展において、Institionの構築・改善が急務であるということは、世銀のWorld Development Reportでも2002年や2003年に特集されていた。実際、貧困層は不当に高い利子や水道料金に苦しめられていたり、登記や契約を行うことができないでいたりした。グラミンバンクなどは、そんな制度的な問題を改善する役割を担ったと取れるかもしれない。(てかそれが通説なのかな?)

少なくとも、社会起業的な話については、制度設計って切り口が大切な気がするよ!